Kojiro.S

先輩社員にインタビュー

Kojiro.S

KOTOBUKI SEA CO.,LTD.(Vietnam) 事業開発部
2004年入社 理工学研究科情報システム学専攻卒業

Q1

大学時代はどんな学生でしたか?

 自分で言うのも何ですが、勉強熱心で真面目な学生だったと思います。専攻は情報システム学。名前だけでは何を学ぶのか分かり辛い学科ですが、心電図や脳波など人間の生体信号を計測して、それを解析する研究を行っていました。
 学部時代には、講義も実習も、熱心に取り組みましたし、大学院に進学して研究室に所属した後は、泊り込みで実験に没頭していました。先輩や後輩の実験・研究を手伝うことで、他分野の知識が得られたことも、面白かったですね。目標を目指して粘り強くチャレンジしたり、周囲の人たちと協力して頑張った経験は、少なからず今の仕事に役立っていると思います。また、企業との共同研究も行っていたので、学外の方と接する機会も多く、とても刺激的な毎日でした。

Q2

コトブキシーティングを志望した理由は何ですか?

コトブキシーティングを志望した理由 「ものづくりの会社で仕事がしたい」。学生の頃は、そんな漠然とした考えでしたが、就職活動の時期が近づき、いろいろな会社を調べていくうちに、少しずつ具体的に自分のやりたいことが固まってきました。まずは、人の体に触れる身近な製品を手掛けたいという気持ちです。もうひとつは、製品の立ち上げから完成まで一貫して携わりたいという思いでした。
 イスと一言で言っても、扱う材料は、金属・木・樹脂・布地と幅広く、移動観覧席では、電気や制御の知識も必要となります。コトブキ(※1)という会社名は、学生時代はまったく知りませんでしたが、企業研究をする中で、魅力的な製品群が目に留まり、すぐに第一希望になりました。

 技術職として入社して、お客様へ提案するレイアウト図から、実際にものづくりをするための製作図まで、たくさんの図面を描きました。正直なところ、入社するまでは図面というものをほとんど見たことがなかったんです。大学院を含め6年間研究に没頭していましたが、設計に必要な知識とは全く無縁な学部でした。技術職で入社した同期のほとんどがCADを扱った経験があり、研修では随分焦った覚えがあります。先輩方のご指導のおかげで、何とか馴染んでいくことができました。
 ベトナム勤務の話があったのは、入社2年目のことです。驚きましたが、私に期待して送り出していただけることが嬉しくて、心を決めました。

※1 入社当時の2004年は分社化前のため、会社名は「株式会社コトブキ」、その後、2010年に「コトブキシーティング株式会社」となる。

Q3

どんな仕事をしていますか?

コトブキシーティングでの仕事 大きく分けて、3つあります。
 1つ目は、ASEAN地域向けの製品を開発すること。従来の日本向け製品をそのままベトナムで展開するのではなく、デザインや仕様、製造方法を見直すことで、この地域でも競争力のあるイスを生み出すことができます。これは、海外マーケットにおける、最も大きなテーマのひとつですね。イギリス、アメリカにあるグループ会社へ出張することもあるので、現地のスタッフとひとつの製品を作り出していく工程では、欧米の感覚や仕事の進め方など、とても勉強になります。
 2つ目は、日本輸出向け製品の立ち上げです。高品質・高機能、尚且つコストでも競争力のある製品が必要とされるため、非常に難しい課題です。当地で入手不可能な部材を一部輸入しながら、対応しています。
 3つ目、と言っても、将来の展望としては、これが一番大切な業務ですが、現地スタッフの指導・育成です。「日本の当たり前は世界の非常識」という言葉も聞きますが、まさに、「これまで普通と考えていたことが、こちらでは通用しない」というシーンに多々ぶつかってきました。ベトナムでの仕事を始めた当初は、認識のズレやコミュニケーション不足で、トラブルが発生することもあり、非常に苦労した点です。それでも、一緒に汗をかいて仕事をしていく中で、お互いに理解し合えるようになったと思っています。少ない日本人で会社全体を管理しているため、これまでとは違う分野の業務も勉強し、全員でサポートし合う必要があります。例えば、広報的な役割としてカタログやホームページを作成したり、システム管理者としてコンピュータを修理したり…。どれも新しい経験ばかりですが、日本からも常にバックアップしていただいているので、少しずつ身についてきました。

Q4

仕事のやりがいや魅力について教えてください。

 やはり何と言っても、自分が手掛けたものが、形を成して出来上がることではないでしょうか。ひとつのイスが出来上がるまでは、多くの人々と議論を重ね、試作品を作り、試行錯誤を繰り返しながら進んでいきます。時には失敗もありますが、完成したイスに座った時は、大きな感動を覚えます。しかし、完成がゴールではありません。そこから、品質向上やコストダウンと、次のステップが始まるのです。なんだか、自分の子供を育てているみたいですよ。
 私達が生み出すイスは、誰かひとりのためのものではなく、公共(みんな)のものです。一生懸命育てた製品に、座ってくれる人がたくさんいます。そして、古くなったから捨てられるものではなく、建造物と同じで、ずっとその場所に残ります。台湾や韓国、香港、マレーシア、タイ、シンガポールなどに製品を納入しに行き、完成に立ち会ったときには、自分が生み出した製品が、世界中に存在することも実感できます。とても誇らしい仕事だと思っています。

Q5

退社後やオフの日は何をして過ごしますか?

 仕事中もそれ以外の時間も、英語やベトナム語に接する時間がほとんどなので、帰宅後は、日本語の本を読んでいます。
 オフの日には、まだ行ったことのない地域を散策することも多いです。特に目的もなく出かけるのですが、ローカルのお店に入って、拙いベトナム語が通じた時は、嬉しいですね。現地スタッフと、レストランや彼らの家で食事することもありますよ。平均年齢が20歳台と非常に若いので、結婚式のお誘いもしょっちゅうです!

※このインタビューは、2014年に行われました。

1日のスケジュール

07:15

出社

KOTOBUKI SEAの始業時間は、7:35。会社の送迎バスで出勤します。
日本の感覚だとかなり早い始業ですが、ベトナムではこれが普通。日本との時差は2時間ですから、日本と通信する意味でも丁度良い時間帯です。メールのチェックなどをしてから、工場を一回りして場内を確認します。

08:00

ミーティング

部内の打ち合わせを行います。それぞれの本日の行動予定を確認してから、この日は協力業者へ出発。試作品のチェックを行いました。

10:15

第二工場へ

ベトナムには2つの工場があります。第一工場では、移動観覧席の組み立てなどを含む工場機能の他にオフィスがあり、営業や設計、経理、総務などの部署が仕事をしています。
第一工場から車で20分ほどかけて移動する第二工場は、より小さな製品・部品を扱っています。新規立ち上げ部品の金型についての打ち合わせが、第二工場内でスタートしました。

11:30

昼食

昼休みには、ローカルスタッフと一緒に会社の食堂で昼食を取ります。毎日ベトナム料理ですが、どれも美味しいです。メニューは日替わりで、ご飯とおかず、スープ、そして果物が出ます。週末は、フォーも出ますよ!スタッフのモチベーションに関わってくるので、食事の環境・内容にはかなり気を使っています。

12:30

打ち合わせ

品質管理部と打ち合わせ。新規立ち上げ部品の検査方法を相談。社内の打合せは、英語が基本です。日本人が複数参加している場合でも、ベトナム人が1人でもいれば、情報共有のために英語で進行します。

13:30

ショールーム案内

新規業者が来訪、第一工場に併設されたショールームをご案内します。張りの微妙な形状や、移動観覧席の構造体は、カタログや図面だけでは説明が難しい部分があるので、実際に製品になったところを見て貰うことが重要です。

15:00

取り付け現場で製品確認

この日の現場では、イスの取り付けが完了間近! 開発して間もない製品且つ、初めて関係を築く物件のため、工事部へ綿密に指導します。

17:00

デスクワーク

定時は16:10ですが、現場が遠かったため、帰社に時間がかかってしまいました。
動き回った1日でしたが、もうひと踏ん張り。メールのチェックや、図面の確認作業です。

18:30

退社

夜遅くまで開いているコンビニやお店はあまりないので、夕食は自炊がメインです。ハードな生活になりがちなので、食事にも気を使っています。

※このインタビューは、2014年に行われました。